えびの市農業協同組合は地産地消をすすめています。

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えびの産ヒノヒカリ米をご愛用の皆さまへ

2018年05月18日

平成30年4月19日に霧島連山・硫黄山(1317メートル)が250年ぶりに噴火し、その後、川内川へと流れる赤子川、長江川水系で白濁が生じました。
 硫黄等の噴出が原因とみられるもので、県の水質検査において水素イオン濃度(PH)が下がり水質の酸性化、またヒ素やカドミウムなどの重金属類が環境基準を上回りました。そしてその影響は、川内川下流の鹿児島県にもおよびました。

 えびの市では、さっそく「白濁した水の農業用水などの使用制限」に関する緊急広報を行い、関係する水流域の関係者を集め、次の2点を決定しました。

1.白濁した水系の水は、取水しない
2.上記水系の影響を受ける地域内で別の水源の活用の可能性がある個所については、水質検査を行っており結果が判明するまで取水は行わない。
(えびの市が独自で20か所の水質検査を行っていたが5月17日に全ての個所で異常がみられなかったと発表。その結果、286戸の約200haが取水できる対象となった。県や市は今後も終息まで継続して水質検査は行っていく)

 今回の噴火で被害を受ける水田は、最大で市全体の18%に当たる460ヘクタール、約650戸に上りますが、この中には、わき水や湧水池などの他の水源を利用する水田があるので被害数はこれよりかなり下回ってくるものと思われます。

 例年なら、今の時節は、6月始めぐらいからの田植に備えるために育苗箱に種まきをしている時期です。幸いにしてまだ田んぼに水を引いていなかったので農地そのものは汚染されていません。
 しかし、被災農家は初めての受難に落胆と戸惑いを抱えています。これは天災であり県や国に補償も含めた善後策を求めています。

 今、えびのの米農家は、白濁水系の水は水田に引かないなど、長い米づくりの歴史の中で築き上げた米ブランド(「特A産地」2015年)を必死な思いで守る覚悟で一致団結しています。被害地田んぼは今後、安全宣言がなされるまで水を使わない代替作物を模索していくことになるでしょう。

 マスメディアを通じて心配された「えびの産ヒノヒカリ米」の愛好者の皆さまなどから『えびのの米は大丈夫なのか』、また、米の販売取引先からも『今年の米の量の確保ができるか』などのお問合わせをいただいています。
 えびの市のお米はえびの高原の赤子川水系だけではなく、北山の熊本側からの国見山など九州山脈の出水、南の白鳥川水系、あるいは地域のあちこちに湧き出る湧水など豊富な水源があります。その地域に於いては、これまでと全く状況は変わらないし、転作地予定の水田を計画変更して米を作ることでえびの産米の絶対量確保に協力していただく等、これから色々な話し合いが進められていくと思います。
 「安全・安心なおいしいえびのの米」は、米農家組合員と共に米産地の誇りをかけて守り抜いてまいります。どうぞこれまで通りご愛好いただきますようにお願い申し上げます。


平成30年5月18日  JAえびの市